圧倒的力を前に、ただ、ひれ伏すのみ――!!
柱に叩きつけられた一護が落ちていく。
駆け寄る織姫“黒崎くん!”
鼻毛“―――話は終わりだ”
“愉しかったぞ”
“さあ”
“戦おうか一護”
横溢する闇――!!
床に座り込んだまま、ユーハバッハを睨む一護。
駆け寄った織姫を置いてユーハの元に突っ込んでいく。
織姫“!”
“まって黒崎くん!!”
黒いもやもやが一護を襲い、頬や首を掠めていく。
鼻毛“無謀な突撃だな何の為にその女を連れてきた”
“憎しみで我を忘れたか?”
“そう逸るな”
黒いもやもやを操り、一護の顔面に強烈な一撃を放つユーハバッハ。
ユーハ“お前はいずれ私に喰らわれて死ぬがそう死に急いではつまらぬだろう”
“一体どれほどの時間と奇跡を費やしてお前を創ったと思っている”
それでも懲りずに飛び出す一護。
ユーハ“逸るな”
再び黒いもやもやを放つユーハ。
“自らの命を軽んじるな”
“お前の体はお前の力はお前1人のものではないのだ一護”
“力の全てを吐き出し尽くして死ね!”
“一護!”
場面変わり、ジェラルドの攻撃を避けつつ走るルキアと恋次。
ルキア“そっちから回れ恋次!”
恋次“おう!”
2手に分かれようとするルキアらに、巨大なジェラルドの掌が襲いかかっていく。
間一髪2人を救いだした朽木。
しかし柱にぶつかってしまう恋次。
恋次“いで”
朽木“恋次ルキア”
“お前達は黒崎一護の許へ向かえ”
恋次“え……”
ルキア“しかし兄様…!”
白哉“霊圧を見ろ”
“奴は既にユーハバッハと対峙している”
二人“!!”
渋るルキア“し……しかし……”
白哉“何を迷う”
“自惚れるなよ”
再び襲い掛かるジェラルドの掌を千本桜で止める朽木。
朽木“…黒崎にお前達の力が必要だと言っているのでは無い”
“此処にお前達の力は必要無いと言っているのだ”
“――解ったら行け”
頭を下げる2人“はい!!ありがとうございます!!”
2人を見送り、日番谷(大人)の元へと戻る朽木。
日番谷“お帰り”
“見透かされちまったなあんたの気遣い”
朽木“…元より見透かさせるつもりで言ったのだ”
日番谷“……けどまあ”
“あれでいいんじゃねえか”
“あいつらは黒崎の所へ行くべきだよ”
日番谷の方を見やる朽木。
日番谷“あんたが霊術院に通ったかどうか知らねぇが俺は霊術院で上官や家族の為に戦えとは教わらなかったぜ”
“死神皆須く友と人間とを守り死すべし”
“俺達と黒崎は仲間だが―─”
“あいつらは黒崎一護の友だろう”
“死神として戦うなら――黒崎の所へ向かうのが正しいって事だ”
白哉“正誤の秤か死神らしい教えだ”
日番谷“正誤が逆でもどうせあいつらは行っただろうけどな”
ポテト“そうだ”
“人は皆秤の上を歩いている”
場面変わり、ハッシュヴァルト。
ハッシュ“生き出会うものごとの全てを”
“正誤の秤にかけながら進んでゆく”
“己にとって何が正しくて何が誤っているかを振り分け”
“振り分けられた正誤の破片が折り重なって人の姿を為す”
“それが自分自身だ”
ハッシュヴァルトの前には力尽き、横たわる雨竜の姿が。
ハッシュ“お前もそうしてきた筈だ石田雨竜”
“だが私にはお前の姿が見えない”
“お前が秤にかけ選び続けて為した筈のお前の姿が見えない”
“お前は何者だ石田雨竜”
“本当にあの浅薄な人間共の為に命を賭ける事がお前の本望なのか?”
肘をつき、何とか立ち上がろうとする石田
“―――ご……”
“……御託が…長いな……”
そして掌に弓を作っていく。
雨竜“僕が何者か………だって…?”
“そんなもの……答えられるもんか……”
“僕にとってそれは…君達を倒して漸く解る事だ……!”
ボロボロになり、片腕を失ってなお闘志の衰えない雨竜。
剣を取るハッシュ“―――成程”
カシャアアアンをメダルの様なものが落ちる。
ある男“……驚いたなこんな何十年も前の通行証がまだ使えたとは”
もう一人“追放の時にそれを持って逃げたオメーの親父の機転に感謝だな”
竜弦“…そうだな手癖の悪い親を持った事を初めて感謝しよう”
一心“自分の親をそんな風に言うからオメーも息子に悪く言われンだぜ”
現れたのは竜弦と一心!!!
息子の危機に…!!
ブリーチ 675話 ネタバレへ続く。
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